中国輸入OEMなどでAmazonで新規出品をする際には、JANコードの登録、もしくは製品コード免除申請をする必要があります。
Amazonに推奨されているのが、このJANコードを所得するという方法ですので、基本的にはこちらを選ぶようにしてください。
このJANコードがどういうものなのか、どのようにして取得するのか、ということを分かりやすく説明していきたいと思います。
JANコードとは
JANコードとは、Japanese Article Numberの略で、8桁か13桁の番号です。
数字を識別することで、どのブランドの何という商品なのか分かります。
一般的には、上の画像のようにバーコード形式で商品に貼り付けられています。
JANコードがない商品を販売すると犯罪?
JANコードのない商品を販売しても犯罪ではありませんし、商品にJANコードを貼り付ける法的義務もありません。
Amazonで販売する場合は、ASINという独自の番号が使用されています。
JANコードは個人で所得できるの?
一般的には商品を販売している法人が使用している印象がありますが、JANコードは個人であっても問題なく所得することができます。
ただし、「事業者」であることが条件のため、個人事業主として開業している必要はあります。
OEM商品、ノーブランド商品はJANコードを取得できるの?
JANコードは、「その商品のブランドを持つ事業者(商品の主体的な供給者)」が登録申請をする権利を持ちますので、OEM商品については、自社ブランドの商品としてJANコードの登録をすることができます。
ノーブランド商品についてもJANコードを取得することはできますが、自分が取得したからといってAmazonで自分だけが販売できるわけではなく、普通に相乗り出品されてしまいます。
相乗り出品を防ぐためにはノーブランド商品としてではなく、自社ブランドの商品としてJANコードを取得したほうがよいです。
自社ブランドの商品を作成するには、
- ブランドロゴを作成する
- 商標登録をする
ことが必要になりますが、これについては以下の記事を参考にしてください。
JANコード取得のための費用は?
JANコードを取得するためにかかる費用は、GS1事業者コードというものを作成するための費用のみです。
例えば、年商1億円未満の、自社商品を販売する業者の場合は、12,960円です。
ただし、3年ごとに更新をする必要があります。
詳しくは以下の表を参考にしてください。
(一般財団法人 流通システム開発センターHPより引用)
区分Ⅰ:年商の50%以上が「製造事業、自社商品の販売事業」の売上に該当する事業者
区分Ⅱ:年商の50%以上が「卸売、小売事業、サービス事業」の売上に該当する事業者
GS1事業者コードの登録申請方法
JANコードを所得するためにはまず、GS1事業者コードの登録申請が必要です。
インターネットによる申請または登録申請書による申請のいずれかを選ぶことができますが、インターネットによる申請の方が簡単なので、こちらの方法の説明をします。
GS1事業者コード所得の手順
(一般財団法人 流通システム開発センターHPより引用)
ステップ1 メールアドレスを登録する
GS1事業者コードの新規登録手続きのページの「インターネットによる申請方法」→「メールアドレスの登録」へと進みます。
メールアドレスの登録申請を行うページより、メールアドレスを入力し、画像に書かれている文字を入力して、「メールアドレスを登録する」ボタンを押します。
登録したメールアドレス宛にメールが届きますので、記載されたURLへと進みます。
ステップ2 申請フォームに入力する
0.規約などの確認
全ての項目をよく確認した後に同意ボタンにチェックを入れ、「次へ進む」を押します。
「はじめてのバーコードガイドを読みました。」にチェックを入れ、「次へ進む」ボタンを押します。
1.事業者情報
必須項目に個人情報を記入し、「次へ進む」ボタンを押します。
2.コード管理担当者
必須項目に個人情報を記入し、「次へ進む」ボタンを押します。
3.登録申請料
まずは、申請査定区分を選択します。
OEM商品を販売している場合は、「自社商品の販売事業」に該当するため、区分Ⅰを選択するようにしてください。
そして次に、年商を記入し、「登録申請料を確認する」ボタンを押します。
登録申請料が表示されるので、確認してから「次へ進む」ボタンを押します。
4.GS1事業者コードの利用について
「利用用途」は「JANコード」にチェックを入れます。
「今後3年間のJANコード設定予定商品アイテム数」には、OEM商品の販売を行う場合はそんなに多くの商品数を扱わないので、「1,000アイテム以下」にチェックを入れます。
「業態分類コード」には、「100:製造業・生産者」を選択します。
そして、「取り扱い品目コード」、「主要商品名」に自分に当てはまるものを記載します。
「主要取引先」には「Amazon」と入力し、「入力内容の確認」ボタンを押します。
そして問題なければ、申請料の支払いへと進みます。
ステップ3 登録申請料を支払う
「コンビニエンスストア、またはペイジー」か「銀行振り込み」のどちらかを選択し、「次へ進む」ボタンを押します。
支払い期限を確認し、「はい」を押します。
確実に支払い期限以内に登録申請料の支払いを済ませるようにしてください。
ステップ4 登録通知書を受け取る
申請内容に問題がなく、流通システム開発センター により入金が確認されると、約7営業日で「GS1事業者コード(JAN企業コード)登録通知書」が届きます。
この書類に、GS1事業者コードが記載されています。
JANコードを作成する方法
JANコードは、
- GS1事業者コード(9桁)
- 商品アイテムコード(3桁)
- チェックデジット(1桁)
の3項目から成ります。
「商品GS1事業者コード」は上記の方法で取得したものです。
「商品アイテムコード」は商品ごとに、001~999の番号を自分で割り振って使用するようにしてください。
「チェックデジット」は、①と②より自動的に求まる数です。
チェックデジットの計算方法より、計算することができます。
例えば、①が456995111で、②が617の場合は、③が9だと自動的に計算されます。
以上によりできた13桁の数字がJANコードになります。
先ほどの例の場合だと、JANコードは、4569951116179です。
まとめ
本記事では、JANコードを作成する売方法について説明しました。
おさらいすると、
- GS1事業者コードの登録申請
- 申請料の支払い
- 商品アイテムコード(001~999)の決定
- チェックデジットの計算
を行うことでJANコードを作成することができます。
Amazonで新規出品をする際に、製品コード免除申請をする方法でも現状は問題なく出品できますが、Amazonが推奨しているのはJANコードを取得する方法ですし、今後更に無責任な出品者が増えるなどした場合は、規約が変わってしまうことも考えられます。
そのため、今回ご紹介した方法でJANコードを取得しておくことをおすすめします。