初心者でもできる中国輸入OEMリサーチの具体的なやり方

中国輸入OEMのリサーチでは,それぞれの商品を分析するだけでなく、市場を分析する必要があります。

市場を分析するためには、顧客(Customer)、競合(Competitor)、自社(Company)の3Cを分析するべきです。3Cを分析する方法について下の記事で説明しましたので、先にそちらをご覧ください。

中国輸入OEMで1商品30万円以上の利益をあげるためのリサーチ方法

3Cを分析することは非常に重要ですが、上の記事だけでは具体的な手順が分かりづらいところがあると思いますので、本記事では、具体的なリサーチの手順について説明したいと思います。

リサーチの具体的方法

リサーチの手順

1.ジャンルを決める

2.市場規模を調べる

3.競合を分析する

4.商品企画をする

手順① ジャンルを決める

まずはどんなジャンルの商品を調べていくのかを決めます。

調べるときはどんな経路や理由でもいいと思います。

一番普通の方法は、売れ筋ランキングから末端カテゴリを見ていくことです。しかし、この方法だと表示されないカテゴリもあります。

他には関連商品を辿って行く方法もありますし、ある出品者が他に販売している商品についても調べてみるという方法もあります。ただし、その場合も必ずその商品の市場全体を調べるようにしてください。

今回は、「クラッチ・セカンドバッグ」を見ていきます。

手順② 市場規模を調べる

扱うジャンルを決めるためには、まずはそのジャンルの市場が大きいのかを調べる必要があります。

市場が大きいジャンルの調べ方については以下の記事を参考にしてください。

1商品で数十~数百万稼げる市場規模の大きいカテゴリーに参入する方法

1位の商品はシューズ&バッグで100位程度、5位の商品でも3桁順位なので、このジャンルの市場はある程度大きいという事が分かります。

実際に生産する際には正確な販売個数を調べる必要がありますが、その方法については以下の記事を参考にしてください。

Amazonで販売している競合他社の商品の売り上げを丸裸にする7つの方法

手順③ 競合を分析する

調べる要素としては、販売個数、キーワード、仕入れ先、その商品の特徴、強み弱みなどです。

ランキングを見ていくと、1、2、4、5位が同じような商品という事が分かります。

なぜ同じような商品ばかりかというと、1位の商品がよく売れているからというのもありますが、アリババに全く同じ商品があるからです。

自分もこれと同じ商品を作って売ろうという考えではいつまで経っても大きく稼げません。

アリババで作っていないような商品を販売することで初心者はほとんど入ってこないにもかかわらず、このように売れている商品をパクってロゴだけ付け替えて販売しているような出品者は非常に多いです。

実際に売れている商品でなければ自分が販売した際に売れる確証がない、保証がないというのがこのような同じ商品が乱立する理由だと思います。

保証がほしいならアルバイトやサラリーマンをすればいいと思います。会社が働いた分の給料は保証してくれます。

安定を重視したような生き方を否定しているわけではありません。人それぞれ色んな考え方があっていいと思います。私が言いたいのはサラリーマン思考のままビジネスをやってはいけないということです。

つまり、人と同じことをやっているだけでは大きく稼ぐことはできないのです。副業にしても本業にしてもお金を稼ぎたくてやっているわけですから、リスクを冒さないとビジネスをやる意味がありません。

時にはそれで外れることもありますが、あまり売れない商品でも不良在庫を抱えることがないように商品を作ることは十分可能です。稼ぐ商品で大きく稼ぎ、外しても大きく損にならないような方法をとり、全体として大きく稼げるようにしましょう。

つまり、リスクを回避するのではなく、リスクをヘッジして全体としての期待値を高くするべきだということです。

多くの人はリスクを恐れてチャレンジすることができません。株などの投資でも同じですが、初心者は易きに流れるので必ず損をするようになっています。初心者と同じポジションを取るのは非常に危険だということを理解してください。

何かをパクるときは丸パクりするのではなく、要素や構造を真似するようにしましょう。売れている要素をいくつか真似することは問題ありません。売れている商品にはそれなりの理由がありますから、それを参考にするべきです。

例えば、メンズクラッチバッグの場合は、売れているもののほとんどが黒色であるという事が分かります。確かに街で見かけるクラッチバッグはだいたい黒色です。自分で販売する際もいくつかの色を販売するとしても黒色は販売したほうがよいと判断できます。

勿論、黒色の商品ばかりだから他の色を扱う、という考え方もできますが、そこに需要があるかどうかということが一番重要です。参考にするところと差別化するところのバランスが大事です。

手順④ 商品企画をする

市場を分析することと商品企画をすることは必ずセットで行ってください。

売れている商品を見つけた→さあどうやって差別化しようというように別々に考えてはいけません。市場を分析した結果このような商品を企画したら売れるのではないか、というように同時並行で行うべきです。

さて、上記の1位の商品については確かに売れる要素を多く持っていますが、街で見かけるクラッチバッグがほとんどそのようなものかというと、そうではないと思います。

別のデザインや形状であっても十分に売れる可能性はあります。

例えば、いくつかのデザインのクラッチバッグを用意して、どのようなデザインが人気があるのか男性100人に対してアンケートを取るといいと思います。

メンズクラッチバッグのAmazonにおける市場は1位の商品ばかりなので、他のものを提案するだけでも十分に価値が生まれます。勿論需要があるものを売れば、という前提ですが。

そして実際に生産する際にもアリババで売っている商品をそのまま量産してはいけません。売れたら必ず他の出品者に真似されます。リスクだけ冒して旨味は持っていかれるのは非常にバカらしいです。

必ず参入障壁を設けるようにしてください。

差別化についてのアイデアは以下の記事を参考にしてください。

中国輸入OEMで商品を差別化する9つの具体的な方法

この参入障壁を作る際には自社の強みを活かすようにしてください。

真似したくても真似できない、という状態にすることができれば独占的に商品を販売していくことも可能です。

初心者の方は自社の強みがないと思いますが、徐々に自社の強みを作っていくべきです。

例えば、配送関係にコネがある人は、商品を低コストで発送できるようなシステムを組むことで商品価格を抑えることができますし、また東南アジアで品質の高い工場と取引をすることに成功できれば、低コストで真似されにくい商品を開発することもできます。

いずれにしても他社がやっていない、できないことにチャレンジしていくべきです。

まとめ

本記事では、中国輸入OEMにおけるリサーチの具体的な手順について説明しました。

OEMのリサーチは市場を分析し、勝負できる場所を見つけることだという事が分かっていただけたかと思います。

売れている商品を丸パクりし、販売している人は多いですが、少し工夫するだけで初心者の相手はしなくて済むようになります。

初心者に参入されてしまうと、市場が荒らされて酷い価格競争に陥ってしまいます。しかし、それは初心者が悪いのではなくその程度の商品を販売している自分自身が悪いのだと理解し、差別化をしていく必要があります。

商品を企画する際には、既存の商品を参考にしながらも他社がやっていないような、あるいは真似できないようなことに挑戦する、というようにリスクを冒していく姿勢が大事です。

今回紹介した方法は確かに外れることもあります。しかし、失敗した際にはその失敗をよく分析して、再度チャレンジしていけば必ず大きな成功を掴むことができます。

既存の商品を丸パクりして販売する方法では進歩がありません。市場を分析して真似する部分と差別化する部分をよく考え、失敗しても修正して再度挑戦する、という姿勢が自分自身を成長させ、他人が真似できないような思考ができるようになります。

これこそがあなたの一番の強みになるでしょう。