中国から商品を輸入する場合は、不良品が混ざっていることが多いことから、検品をする必要があります。
初心者の方はどの程度の精度で検品をするのか迷うと思います。壊れて動かないものは販売しないのは当たり前としても外箱が少し潰れているようなものは出品してよいのでしょうか?
あまりに厳しく検品してしまうと不良品が多くなって利益を圧迫してしまいますが、適当に検品をしてしまうと返品や悪い評価が増えてしまうので、検品の基準は意外と難しいです。
本記事では、検品の基準と誰に検品を任せるべきかについて説明していきたいと思います。
検品の基準
どのような基準で検品を行えばよいのでしょうか。冒頭にも記載したようにそのバランスは意外と難しいので初心者の方のためにある程度の基準を示しておこうと思います。
まず前提として、検品の基準は商材や売り出し方によって異なります。例えば、安い商品の場合にはある程度の不良品が出てしまっても仕方ないですし、高級な商品の場合は不良品が出るのは非常にまずいです。
ただしそれだと、どのような基準で検品すればよいのか結局よくわからないので、経験上だいたいこのようにしたらよいというのをお話しします。
それを買う人の9割が許容範囲と思うような状態ならそのまま販売してしまって構いません。残りの1割に当たってしまうこともありますが、その場合でも悪い評価を付けられたり、返品されることは稀です。
全員が全員満足する品質で送ろうとすると損失の方が大きくなってしまいます。高級ブランドの場合は何が何でも不良品が出ないようにすることが最善になると思いますが、Amazonで販売する際には、ほとんどの人が満足する品質を確保する程度が一番利益が大きくなると思います。
誰に検品を任せるか
工場に任せる場合
工場でもある程度の検品はしてもらえます。ただし、その精度はほとんど信頼できないことが多いです。工場で検品してもらう場合でも二重三重に検品をすることが望ましいです。
ただし既に2、3度仕入れていてほとんど不良品がないと分かっている場合は、検品を行わなくていいと思います。その場合でも不良品が出てしまうリスクはあります。
しかし、物事を判断するときは常にリスク・リターンを同時に考えるべきです。ほとんどでない不良品のために更なる検品の工程を挟むより、不良品が出た時の返品対応をしっかりする方が明らかによいです。
また、工場の検品だけで済ませられる場合は工場からAmazonへと直送でき、配送コストの点でも得になります。
自分で行う場合
一番初歩的なのが、自分で検品を行うという方法です。
不良品の基準を決めるのは自分なので、自分自身が一番精度が高く検品できるのは間違いないです。
初心者や資金に余裕がない場合は自分でしてもよいですが、物量が多くなってくると全部自分でやることは不可能になります。また、もし可能であっても商品開発などの人に任せることが難しい作業に時間を使った方が結果的に収入は増えます。
検品がどのような作業か知っておくことはよいことなので始めは自分でやってもいいと思いますが、早めに人に任せてしまい、時間を有効的に使う方がいいです。短期的には人件費の節約になりますが、長期的に見たら時間の無駄なのでよりクリエイティブなことに時間を使うようにしましょう。
代行業者に任せる場合
代行業者を使う場合、明確な検品の基準は伝えておくべきです。ただし代行業者はあまり融通が利かないので、こちらが望む精度の検品をしてくれない場合があります。
そのような場合も工場に明確な検品基準を伝えておくことで二重に検品できるので、あまり不良品が残ることはないです。
検品基準が複雑な商品の場合は、あまり代行業者だけに任せることは向いていないかもしれません。
中国人パートナーに任せる場合
中国人パートナーに任せる方法では、融通が利き、複雑な基準での検品を行ってもらうことができます。
ただし気を付けなければいけないのが、相手は中国人なので元々の基準が日本人の感覚よりも低いことが多いです。きちんと教育をしていく必要があります。
また、リサーチや交渉では有能な場合も検品のような単純作業は苦手(適当)な場合があります。私のパートナーがそうでした(笑)。そのような場合はやはりしっかりと教育をしていくか、どうしても改善できない場合は、他の人に検品を依頼する必要があります。
日本で外注する場合
日本で検品をしてもらう場合、業者に頼むか個人に外注するかのどちらかになると思います。
どちらの場合も中国で検品するより精度が高いです。また、配送中に起きた不良にも対応できます。
また、日本でパッケージを作る場合にはパッケージと商品を組み合わせる際についでに検品をしてもらうというようにすると外注費用が安くつきます。
ただし日本で検品する場合、返品することが難しく、その分を廃棄しなければいけなくなってしまうことには注意が必要です。
結論 結局誰が検品するのがよいのか
以上の5つの方法をご紹介しましたが、結局誰が検品するのが1番よいのでしょうか。結論から申し上げますと、自分の状況や商材によって使い分けるべきです。
例えば、ほとんど壊れない商品の場合は工場の検品だけでよい場合もありますし、高級路線で不良を出せない商品の場合は日本で検品してもらう方がいいでしょう。
ただし、ほとんどの商材の場合は、工場と代行業者かパートナーの検品だけで問題ないです。
まとめ
本記事では、検品の基準と誰に検品を任せるべきなのかについて説明しました。
基準も誰に任せるかも結局は状況次第にはなってしまいますが、だいたいの感覚は分かっていただけたかと思います。
本記事を検品の際にお役立ていただければと思います。