中国輸入OEMで代行業者を使うべきか?選ぶべきポイント

中国輸入OEMでは、工場を探したり、工場と取引をする上で(中国語が話せる人以外は)代行をしてくれる人が不可欠になります。

その際に自分でパートナーを探して代行の協力をしてもらう方法と、代行業者を使う方法があります。

パートナーを探す方法については以下の記事を参考にしてください。

パートナーを募集・採用する方法

優秀な中国人パートナーを募集・採用する方法【募集編】
優秀な中国人パートナーを募集・採用する方法【採用編】

私はパートナーを使う方法を推奨していますが、最近はよい代行業者も多いので、代行業者を使う方法でも全然問題ないと思います。

本記事では、代行業者を使うべきなのか?代行業者を使う場合選ぶべきポイントはどこなのか?について説明していきたいと思います。

代行業者を使うメリット

教育をする必要があまりない

パートナーの場合は、1から教育していく必要がありますが、代行業者の場合はある程度のノウハウを持っているので、そんなに教育の必要がない、というメリットがあります。

ただし、全く教育の必要がないというわけではなく、自分の要望に合わせてディレクションしていくことは不可欠です。

ある程度信頼がおける

日本人がしている会社や、長くやっている会社についてはある程度の信頼がおけるというメリットがあります。

代行業者を使っている人でお金を持ち逃げされたという話はほとんど聞いたことがないです。

安く送れる

代行業者はかなりの物流量があるので、いい配送レートを持っていることがほとんどです。

初心者の場合は自分で運送会社と契約してもよい条件は取れないことがほとんどだと思いますので、この安く送れるというのはかなり大きなメリットです。

代行業者を使う一番のメリットがこの安く送れるという点です。

代行業者を使うデメリット

融通が利かない

代行業者は基本的に融通があまり利きません。工場を探してもらう際に知り合いのいくつかの工場しか紹介してくれない、というケースもあります。

そうでなくても会社から決められた数の工場しかリサーチしてくれなかったり、会社のルールでできないことがあったりすることがほとんどです。代行業者が取引先にしているということは他の中国輸入実践者も取引する可能性が高く、差別化が難しくなります。

また、複数の工場を使って1つの商品を作るような複雑な対応はほぼしてくれないと考えてよいでしょう。

費用が高い

代行業者に払う費用の中には、人件費に加えて会社の利益も含まれているため、その分の費用を自分がする必要があり高くつきます。

また、代行業者を選ぶ上で、使用されている為替レートが重要な要素です。現行レート+1.0などというのが為替レートとして使用されている場合がよくありますが、よくよく考えてみるとこれがかなり高いです。

例えば、1元=16.0円の時に50,000元(800,000円)の仕入れをするとします。
この時、銀行から工場に支払う時の為替レートが+0.3の1元=16.3円、代行業者を介して支払うレートが+1.0の1元=17.0円の時、35,000円も余分にかかってしまいます。

更に、この上乗せされた分に対しても代行手数料はかかってしまいます。
代行手数料が10%の時、為替上乗せ分と代行手数料の合計は135,000円で、仕入れ価格の17%近くにもなります。

パートナーに任せる場合は代行手数料、為替手数料ともに代行業者のものより安いです。

担当者によって能力にばらつきがある

会社にある程度のノウハウがあるとは言っても、実際に仕事をするのはその会社の社員なので、運が悪いと能力が低い社員が担当者になってしまいます。せっかくいい代行業者でも担当者が無能ではその恩恵を受けられないです。

逆に、パートナーの場合は自分で募集・採用できるのでこのようなことにはなりにくいです。

代行業者を選ぶべきポイント

代行業者を選ぶ際に注意するポイントは、

  • 料金
  • 配送レート
  • 為替手数料
  • 会社の信頼度
  • どれくらい融通が利くか
  • 担当者の質

の6つの点です。

それぞれ詳細に見ていきます。

料金

代行業者の料金は月額固定のものや取引価格に応じて変化するもの、またはそれらを組み合わせたものになります。

初心者の場合は、月額固定のものだと高くついてしまうので、取引価格の何%、というようなところを選ぶべきです。ただし取引量が増えてくるとこの形態の場合料金が割高になってくるので注意が必要です。

勿論安いところがいいですが、その他の点についても十分考えたうえで選ぶべきです。

配送レート

代行業者を使うメリットが配送レートがよいことなので、必ずよいところを選ぶようにしてください。

取引量が増えてきたら船便を使うことも出てくるので、航空便に加え、船便の配送レートがよいところを選んでおくようにした方がよいでしょう。

また、どのような配送レートを持っているかである程度その会社の信頼度が分かります。よい配送レートを持っているということはそれだけ物量が多いということであり、それだけ客に選ばれているということでもあります。

為替手数料

先ほど記載したように、実はどのような為替レートを採用しているかというのは非常に大きな要素です。

為替レート+1.0以上のところはかなり高いです。逆に為替レート+0.5程度のところはまあまあ良心的だといえます。

他が極端に安いのにここだけ高いという会社は、うまく情報弱者を騙して金を巻き上げている会社だと言えます。一事は万事、他の点でも信頼できないので、絶対に選ぶべきではありません。

会社の信頼度

その会社がどれだけ信頼のおける会社なのかというのは非常に重要な要素です。

会社の信頼度を調べるためにはホームページを見たり、ネットで評判を検索してみたりする方法が考えられますが、中国輸入の実践者の飲み会などに参加してみて実際に聞いてみるのが一番手っ取り早いです。

しかし結局は実際に使ってみないと分からないので、少額で試してみて信頼できると思ったら大きな取引をするのがいいでしょう。

どれくらい融通が利くか

ある程度融通が利く代行業者を選んだ方がよいです。しかし、大きな代行会社で信頼がおけるところほどあまり融通が利かない、ということもあるのでなかなか難しいです。

担当者の質

会社の質と同様に、担当者の質も実はかなり大きな要素です。

優秀な人材は、返信や仕事が早く、自分で考えて実践できる人です。最後の自分で考えて実践できる人はなかなかいないので、返信や仕事が早い人であれば十分でしょう。

また、会社によっては一人の社員で多くの顧客を担当しており、仕事を後回しにされてしまうことがあります。このような場合、いくら担当者が優秀でも仕事が遅くなってしまいますので、改善できない場合は他の代行業者を使った方がよいでしょう。

おすすめの代行業者

これらのことを踏まえて、おすすめの代行業者はイーウーパスポートです。

料金、配送レート、為替レートなどもよく、他の実践者に聞く限りでは信頼できそうな会社です。中国輸入を始める際に、実際にこの会社のツアーに参加したことがありますが(利用したことはないです)、対応は丁寧でしたし、長い期間会員である人もいるようです。

後は担当者の質でしょう。若い中国人女性が担当者として付きますが、いい担当者がついた場合はそこそこ以上にいい代行業者と言えるのではないでしょうか。

まとめ

本記事では、代行業者を使うメリット・デメリット、代行業者を選ぶポイント、おすすめの代行業者について説明しました。

最近は代行業者の質も高くなっているので、他にもよい代行業者がいっぱいあると思います。私は代行業者を利用したことがないので、なかなかおすすめの代行業者をあげるのが難しいです。

私は代行業者よりもパートナーを利用することをおすすめしています。

よいパートナーを見つけることは難易度が高いですが、一度見つけてしまうとかなりメリットが大きいです。

その方法については以下の記事を参考にしてください。

パートナーを募集・採用する方法

優秀な中国人パートナーを募集・採用する方法【募集編】
優秀な中国人パートナーを募集・採用する方法【採用編】