FBAマルチチャネルはご存知でしょうか？
マルチチャネルは楽天やYahoo!などの他の販路で商品を販売したい時に便利なサービスです。
本記事では、マルチチャネルのメリット・デメリットとその利用方法について説明していきます。
FBAマルチチャネルとは？
FBAマルチチャネルとは、楽天などのAmazon以外の販路で商品が売れた時にも、Amazonの倉庫から発送してくれるサービスのことです。
FBA倉庫から送ってもらうため、FBA出品していることが利用のための唯一の条件です。
Amazonの出品者であればほとんど無条件でマルチチャネルを利用することができます。
FBAマルチチャネルのメリット
在庫管理が楽になる
どの経路で販売するものもFBA倉庫から発送する場合、在庫を一括管理することができます。
在庫数は仕入れのタイミングを正確にするために常に知っておく必要がありますが、一括管理することで、在庫管理の労力を減らすことができます。
出荷の労力、コストを削減できる
自社の倉庫などから出荷する場合、自分でやる場合は梱包や出荷作業などの労力がかかってしまいます。また、人に任せる場合でもその分のコストがかかってしまいます。
しかしマルチチャネルを利用することで、画面上で指示を出すだけで、しかもかなり安価な値段で出荷作業をすることができます。
このように大幅に手間を省けるところがマルチチャネルの一番のメリットです。
配送料がそこそこ安い
配送料がそこそこ安いです。特に大型の商品の場合はかなりお得な値段で発送することができます。
物流量が少なく、あまりいい配送条件を持っていない場合は、普通の配送方法よりも安い値段で配送することができるでしょう。
FBAマルチチャネルのデメリット
商品によってはそんなに安くない
商品が小さいほど配送料の関係であまりお得ではなくなってしまいます。
メール便などで送れるサイズのものはマルチチャネルで送るのはかなり損です。
Amazonのダンボールで発送されてしまう
商品が納品されているフルフィルメントセンターによっては、Amazonのダンボールで発送されてしまうことがあります。
これはショッピングモールによっては規約違反になることがあります。
そうではなくてもAmazon以外で買ったものがAmazonから届いたら普通は不審に思ってしまうでしょう。実際ヤフオクの出品者評価でも、Amazonのダンボールで送られてきたので評価マイナスです、と書かれているコメントがたまにあります。
これらのことから、Amazonのダンボールで発送することは避けるべきです。
楽天やYahoo!で売れた商品をマルチチャネルで販売する際に規約違反にならないようにする方法については以下の記事を参考にしてください。無地ダンボール使用の方法についても以下の記事で解説しています。
楽天、ヤフーで売れた商品のマルチチャネルでの発送は規約違反か
配送会社を選べない
マルチチャネルでは配送会社を選べないというデメリットがあります。
ヤマト運輸や日本郵便などで発送してくれる場合にはこれは大したデメリットではないのですが、Amazonはたまにデリバリープロバイダという謎の配送方法を利用してきます。この会社は時間通りに届かないなどのクレームが多く、返品などにつながってしまうことがあります。
FBAを利用している限り仕方ないデメリットではあるので、あまりデリバリープロバイダに当たらないように祈っておきましょう(笑)。
FBAマルチチャネルの利用料金
マルチチャネルを利用するためには、固定費などは必要なく、発送代行手数料と呼ばれる費用だけがかかります。
●発送代行手数料●
発送代行手数料 = 出荷作業手数料 + 発送手数料
出荷作業手数料：出荷のための手数料
発送手数料：配送料
FBAマルチチャネルの利用手順
マルチチャネルの利用手順は、
- マルチチャネル依頼の新規作成
- 詳細内容を入力
- オプションを選択
です。
以下で詳細に見ていきます。
手順1 マルチチャネル依頼の新規作成
セラーセントラルトップページ左上の「在庫」→「FBA在庫管理」へと進みます。
そして、「FBA在庫」ページ商品右側の「詳細の編集」→「FBAマルチチャネルサービス依頼内容を新規作成」とへ進みます。
手順2 詳細内容を入力
配送先の情報などを入力します。
商品を追加したい時は、「検索＆商品を追加」から行うことができます。
手順3 オプションを選択
代引にするか、配送日時はいつにするかなどを選択し、問題がなければ「内容を確定」ボタンを押して完了です。
商品の発送が完了したら、問い合わせ番号などの情報が記載されているメールがAmazonから届きます。
まとめ
本記事では、FBAマルチチャネルのサービス内容、メリット・デメリット、利用手順などについてまとめました。
マルチチャネルの一番のメリットは、出荷作業の労力やコストを大幅に削減することができるということです。
自社で流通のシステムを構築しなくても、Amazonだけで全て完結してしまうというとても素晴らしいサービスです。特に初心者～中級者の場合はこのような流通のシステムを作ることは難しいので、マルチチャネルを積極的に使っていくことをおすすめします。
他の販路でも商品を販売する場合には、ぜひ利用を検討してみるようにしてください。
