よい商品画像を製作するためには、撮影した写真に文字入れや合成などの編集をする必要があります。
商品画像を作成する方法については以下の記事を参考にしてください。
よい画像を作るためには、勿論商品写真の撮影も重要ですが、それをよりよく魅せるためにも画像編集は必要不可欠です。
本記事では画像編集の仕方とそのコツについて説明していきます。
画像制作は誰が行うべきか
画像制作を誰が行うかについては、以下の3パターンが考えられます。
- 自分で行う
- 撮影者に依頼する
- 撮影者以外の人に依頼する
1.自分で行う
一番最初に考えられるのは、自分で行う方法です。
自分が一番どのように編集するべきか分かっているので、そういう意味では一番手っ取り早いです。
しかし、これはあまりおすすめできません。画像を製作するためにはphotoshopなどの編集ソフトの購入が必須で、これも使いこなせるようになるまで時間がかかります。これらの習得に時間をかけるよりはリサーチや商品企画に時間をかける方が利益を出すことができます。
例外的に既にこれらの技術を持っている人は始めは自分でやってもいいと思いますが、利益が増えてきてからは、より重要な業務に自分の時間を回す方が効率的です。
画像制作も勿論重要なのですが、自分しかできない、あるいは人に任せられないところに重点的に自分の時間を注ぐことがより大きく稼ぐ上では大切になってきます。
2.撮影者に依頼する
撮影業者が画像編集の技術もある場合は、その撮影者に画像制作も依頼してしまうこともできます。
例えば、バーチャルインでは撮影から編集までを行ってくれます。
画像編集をする人を別に探す必要がなく、手っ取り早く画像制作をすることができるので、初心者の方には非常におすすめです。
ただし、画像制作のプランはコスパが悪く、融通も利きにくいので、中級者以上の人は自分で別に探すことをおすすめします。
3.撮影者以外の人に依頼する
一番おすすめの方法が、撮影者以外の人に依頼する方法です。
基本的には、クラウドワークスなどで募集するようにしてください。
デザイナーについては、商品制作、パッケージ制作、説明書などの制作の際にも必要になってくるので、上級者の場合は1人は優秀な人を抱えておくべきです。
優秀なデザイナーの存在は、自社の明確な強みになります。
デザイナーといっても色々種類があり、私も正直詳しくは知らないですが、イラストを描けて画像編集できるデザイナーが一人いたら物販に関することならだいたい全部任せられます。
売れる画像を作るための7つのポイント
売れる画像を作るための7つのポイントは、
- 規約は守る
- スペックの説明を入れる
- バリエーションが分かる画像を用意する
- 使用感が分かるように
- 訴求点を明確に
- イメージが一目で分かるように
- ABテストを繰り返す
です。
以下で詳しく説明していきます。
ポイント1 規約は守る
Amazonの規約は絶対に守るようにしましょう。
規約違反をしていると、何らかのペナルティを貰ってしまうことがあります。ひどい場合には商品の出品が取り消しになってしまうこともあります。
上記の写真の場合は、トップの画像は白抜きにしなければいけないという規約と商品が85%以上を占めなければならないという規約に違反しています。
画像に規約については以下を参考にしてください。
すべての商品カテゴリーでのメイン画像の禁止事項基準
・背景が純粋な白以外(RGB255未満)の画像
・商品の上部または背景に、テキスト、ロゴ、縁取り、カラーブロック、透かし、その他のグラフィックが配置されている画像
・同じ1つの商品画像が重複している
・最長辺の限界寸法において、商品がフレームの85%未満しか映っていない画像
・不鮮明な画像、画素化した画像、端がギザギザに加工された画像
・アダルト向けのアパレル商品を除いて、メイン画像に人物が映っているか、またはモデルが商品を着用している画像
・商品画像には、Amazonのロゴや商標、およびAmazonのロゴや商標と類似または紛らわしいいかなるバリエーションや修正を含めてはいけません。これには、Amazon、プライム、ALEXA等の用語やAmazonスマイルデザインを伴う文言およびロゴが含まれますが、それに限定されません。
・商品画像に、Amazonで使用されるマーク、およびマークと類似または紛らわしいいかなるバリエーションや修正を含めてはいけません。これには、「Amazon’s Choice」、「Premium Choice」、「Amazon Alexa」、「Works with Amazon Alexa」、「ベストセラー」、「トップセラー」などが含まれますが、それに限定されません。すべての画像、追加画像、メイン画像での禁止事項
・商品名と一致しない画像
・不鮮明な画像、画素化した画像、端がギザギザに加工された画像
・ヌードや性的なものを示唆させるような画像
・モデルが着用して撮影された子供向けの下着または水着の画像Amazon「商品画像の要件」より引用
ポイント2 スペックの説明を入れる
商品の説明文を読んでいない人も多いので、商品画像のところにも商品スペックを載せたものを用意しておくようにしてください。
これによって視覚的にスペックが伝わりますし、説明文を読んでいないことによる返品も減ります。
ポイント3 バリエーションが分かる画像を用意する
バリエーションがいくつかある商品についてはバリエーション写真を用意するようにしましょう。
これにより消費者がバリエーションの比較検討をすることに誘導できます。
よくあるアパレル店員のテクニックとして、AとBどちらがいいですか?ということによって「買うことは前提だけどどちらにするか」いう思考に導く、というものがありますがこれに近いです。
消費者にバリエーションの比較検討をさせることができれば成約率はぐっと高まります。
ポイント4 使用感が分かるように
実際に使用した時の感覚が伝わるように、モデルが使用しているときの写真を用意するべきです。
これがあるのとないのとでは、全然成約率が違ってきます。
消費者は商品そのものではなく、商品を手に入れた後の幸せな未来に期待して商品を購入します。そのため、購入前に実際に使用していることをイメージしてもらうためにも使用感が分かる写真を掲載するようにしてください。
ポイント5 訴求点を明確に
訴求点を明確にして、必要な情報だけを記載するようにしてください。
情報をごちゃごちゃと詰め込んでも見にくい上に訴求点がぶれてしまい、結局どこが長所なのか伝わらなくなってしまいます。
このようなことにならないためにも、主張したい点を絞り込んで、その点だけを猛烈にアピールするようにしましょう。
ポイント6 イメージが一目で分かるように
上の画像のように、長所が一目で伝わるような写真は素晴らしい写真です。
このようなイメージ写真があれば訴求点が消費者に伝わりやすいです。
やや難易度が高いですが、実際に作ることができればライバルよりも優位に立つことができます。
ポイント7 ABテストを繰り返す
いくら自分がいい画像だと思っていても成約率がよくない画像は悪い画像です。
どちらの方がいいのかを比較検討することをABテストといいますが、よりよい商品ページを作り上げるためにはこれが不可欠です。
画像は一度作ったら終わりではありません。よりよい商品ページを目指してどんどん改善していくようにしてください。
画像制作の指示の出し方のコツ
デザインを勉強する
どのような画像を作ると成約率がよいか、というのは常に勉強していく必要があります。
デザインを勉強すると言ってもデザインの学校に通えと言っているわけではなく、実際に売れている商品の画像を見て学ぶべきだ、ということです。
実際に売れている商品の画像は参考になることが多く、自分が販売しているカテゴリ以外の商品も色々見てみるとよいでしょう。
また、ネット上のページだけでなく実店舗やテレビの広告なども参考になることも多いです。遊んでいるときでも常にこのような視線で物事を見ることができるようになれば、すぐに稼げるようになります。
構成は自分で考え、デザインは任せる
デザイナーは自分よりもはるかにデザインのセンスがあります。(勿論、優秀な人に任せることが大前提ですが)そのため、自分でデザインを考えるよりもデザイナーに任せた方がいいです。
ただし、デザイナーは商品に詳しいわけではないので、全てお任せにしてはいけません。
アンケートなどで訴求点を明確にし、どの画像を優先するのか、画像では何を主張するのか、という画像構成については全て自分で決める必要があります。
絵で説明する
指示を出す上で、文字だけでは伝わりにくいので、絵で説明することをおすすめします。
びっくりするくらい字が下手で申し訳ないですが(笑)、上の画像のように絵で説明する方が分かりやすいです。
絵で伝えることにより作り直しの回数も減らすことができます。
スタイリッシュじゃないしハッキリ言ってダサいですが、絵で伝える方法は時間がかからずに、しかも正確にイメージを伝えることができるので、効率が非常にいいです。
デザイナーもはじめは私の下手くそな絵と字に驚いていましたが、指示が分かりやすいと評判がいいです。
堂々と汚い絵と字で(しかし出来るだけ伝わりやすいように)指示を出しましょう(笑)。
まとめ
本記事では、画像を製作する方法と指示の出し方のコツをお伝えしました。
重要なポイントのみお話ししましたが、実際に商品画像を作る際には売れている商品をよく研究し、それらを参考にするようにしてください。
参考にすると言っても構成などをパクるのではなく、なぜその画像にしているのかの裏の部分を読み取り、その考え方を参考にするべきです。
画像は、商品ページのウエイトの8割を占めると言っても過言ではないくらい重要なので、しっかり勉強をし、優秀なデザイナーを見つけ、素晴らしい商品画像を作れるように努力していきましょう。