ECサイト上で商品を販売する上で、画像は非常に重要な要素です。商品ページの80%のウエイトを占めると言っても過言ではありません。
そのため、商品画像を撮影してもらう業者選びも慎重に行わなければいけません。
本記事では、よい撮影業者の選び方を説明し、またおすすめの業者をご紹介したいと思います。また、後半では撮影指示の出し方のコツを説明していきます。
商品撮影は業者に任せた方がよいのか
ネット上で商品を販売する際には、商品画像は非常に重要です。細かい商品説明などはあまり読まれず、画像のクオリティが高いことは必須です。
そのため、商品撮影は絶対にプロに任せるようにしてください。
写真を撮るのを上手くなる時間があれば、市場分析などの他の重要なことをすることに使った方がいいです。
勿論自身がプロ級の腕前をお持ちの方はこの限りではありません。
また、商品撮影を任せるのは個人でも法人でも問題ありません。法人に任せる場合は融通が利きにくく、担当者によってクオリティにばらつきがあり微妙な撮影者に当たってしまうことがありますが、見つけるハードルが低く、また様々なサービスを受けられるというメリットがあります。
私は商品撮影については法人に依頼したことしかありませんが、個人でよい人を知っている人はそちらを利用してもいいと思います。
よい撮影会社の条件
安くてクオリティが高い
まずは絶対条件として写真のクオリティが高いということが求められます。質のよい写真が欲しくて業者に依頼するのに安さばかりにこだわってしまうのは本末転倒です。
しかし、いくら質が高いからといってあまりに高い値段のところに依頼するのは割に合わないです。商品撮影の値段は高いものだと1回数十万~数百万円という業者もあり、このような場合は中小企業のレベルだとコストパフォーマンスが合わないことがほとんどです。
1商品当たり3万円も出せばかなりの量と質の画像素材を手に入れることができるでしょう。初心者の場合はまずはこれを目安に依頼してみてください。
勿論、商品が売れる見込みがある場合や何らかの戦略がある場合はもっと高くてもいいと思います。例えば、外国人モデルを使う場合はコストがかかりがちですが、それによってリターンがあるという見込みがあれば問題ないです。
モデルを抱えている
商品を実際に使用しているところをイメージしてもらうために、モデルが使用している写真があった方がいいです。
しかし、事務所に所属しているようなモデルを使った場合には、それだけで最低でも5万円以上かかりますし、掲載期限もあります。勿論上級者の場合はこのようなモデルを積極的に採用し、商品画像を差別化していけばいいと思いますが、初心者がいきないやるのはリスクが大きすぎます。
そのため初心者の場合は、自社でモデルを抱えているような業者を使った方がいいです。この場合は事務所所属のモデルを使うよりも圧倒的に安い値段でモデル撮影できます。
柔軟な対応ができる
いくら安くても融通があまり効かないような業者を使うべきではないです。
写真を撮るプロだとはいっても、その商品のことを詳しく知っているわけではないので魅せ方が完璧に分かっているわけではありません。
実際に商品企画をしたあなた自身が一番その商品について知っているはずなので、どのように魅せたいか、どのような写真を撮りたいかはあなたが指示していく必要があります。その際に融通が利かない業者の場合には、自分の望む写真を得ることができません。
写真のカットの指示や、撮り直しなどの対応を柔軟に行ってくれる業者を選ぶようにしてください。
おすすめの撮影業者5選
以上を踏まえて実際にどのような業者に依頼したらよいのか、私のおすすめの5業者を紹介していきます。
おすすめ① バーチャルイン
- 1カット200円~
- 所属モデルあり
- 画像編集にも対応
- Amazon用のデザイン制作プランあり
中国輸入界隈では誰もが知っている撮影業者です。初心者の場合は迷ったらここにしておけば大丈夫です。
画像のクオリティもそこそこ高く、小ロットからの注文ができてモデル撮影にも対応しています。
また、商品画像の制作プランもあり、画像編集の技術や人脈がない人でも一定品質以上の画像を作ることができます。
ロケーション撮影ができなかったり、画像制作プランが高いわりにそこまでよくないというデメリットはありますが、画像作成について1から全て行ってくれるので、初心者には特におすすめの業者です。
撮影写真のクオリティも高いので、上級者であっても、バーチャルインで撮影してもらって画像素材を用意し、自社で編集する、というような使い方もできます。
おすすめ② LUZ PHOTO
- 1カット170円~
- 所属モデルあり
- ロケーション撮影可
- 商品画像制作プランあり
こちらはあまり有名ではないですが、バーチャルインとよく似た性質の業者です。
バーチャルインと違うのは、こちらはバーチャルインほど撮影プランがあるわけではないですが、ロケーション撮影ができるという点です。
一応画像制作プランがありますが、こちらはあまりおすすめできません。
撮影写真の品質も良いので、自分で商品画像制作できる場合はおすすめできる業者です。
おすすめ③ STUDIO AIROCK
- 1カット100円~
- パーツモデル利用可
- 豊富な撮影小物
- 撮影プラン多数
とにかく安いので、画像制作の素材写真をたくさん撮影してほしい場合におすすめの業者です。
撮影小物が多く、色々なシチュエーションの写真を用意したい場合に非常に向いています。
こちらも自分で画像制作できる場合はおすすめです。
おすすめ④ おまかせWEB 商品撮影サービス by GMO
- 1カット190円~
- パーツモデル使用可
- 大手の安心感
- とにかく速い
GMOという大手が運営している撮影サイトです。
「おまかせ」とありますが、基本的に指示ありのプランを使用するようにしてください。
とにかく早いのが利点ですが、担当者による画像品質のばらつきが大きいのがデメリットです。
おすすめ⑤ Ready Load Studio
- 1カット190円~
- 小ロットからモデル撮影可
- ロケーション撮影可
小ロットから比較的安価でモデル撮影ができる業者です。
ロケーション撮影も可能です。
撮影指示のコツ
事前に制作する画像を決めておく
写真を撮ってもらってからどのように編集するのかを考えるのではなく、はじめにどのような画像を製作するのかを決めておき、そこから逆算して必要な写真を撮影してもらうべきです。
撮影を先にしてもらい、行き当たりばったりで画像を製作していくと、結局何を訴求したいのか分からないようなものが出来上がり、全体としてのバランスも悪くなります。
商品企画の段階で他社の商品との差別化点などの訴求点を明確にし、それを元にしてどのような画像や構成にするのかを決め、それから撮影の依頼をするようにしてください。
ディレクションが超重要!
どのような業者を使うのかと同じくらい、あるいはそれ以上に大事なのは、撮影業者へのディレクションです。
先ほど説明したようにどのような画像を作るのか決めてから、それを元に必要な写真の依頼をします。
この時に、出来るだけ具体的な指示を出すようにしてください。
文字で事細かく説明してもいいのですが、おすすめは絵で説明する方法です。
例えば上のような感じです。字などが汚くて申し訳ないです(笑)。しかし、出来上がりの画像が重要なので、ここでの体裁は気にするべきではないです。撮影者にきちんと伝わることが大事です。
文字だけで自分のイメージを伝えることは難しいので、このように絵と文字を使って指示を出すことをおすすめします。これは画像制作の指示をする時にも使える方法です。上の画像の場合は全部文字で書いていますが、絵が上手な方は絵で伝える方がいいです。
この方法は撮り直しも少なくて済みます。少しダサいですが、撮影業者に対して恰好をつけても1銭の得にもなりません。画像を作りこみ、商品ページで恰好をつけましょう。
撮り直しの徹底
自分の思い描いていた写真が撮れていない場合は、絶対に撮り直しをしてもらうようにしましょう。ここで撮り直しをしてくれない業者は使うべきではないです。
ここで遠慮、妥協してしてしまうと今までの努力がすべて無駄になってしまいます。勿論様々な都合で出来ない場合は仕方ないですが、撮り直しで解決できる問題については改善してもらうようにしましょう。
まとめ
本記事では、おすすめの撮影業者と撮影指示の出し方について説明しました。
よい画像を製作するためには勿論画像編集も重要なのですが、いくら編集がうまくても素材がよくなければ意味がありません。例えば料理は素材が8割という言葉があります。画像制作についても同様に、素材の画像のクオリティが高くなければよい画像を作り上げることはできないのです。
本記事を参考にしてよい写真を得ることができるようになっていただければ幸いです。