Amazonで自分が作った商品ページに相乗り出品をされてしまうことがあります。
自分が苦労して育てた出品ページに相乗り出品をされ、利益を横取りされてしまうと非常に腹立たしいものです。
しかし、Amazonでは同じ商品であれば同じ出品ページに出品することが認められているのでこれはルール上問題ない行為なのです。
ところがある条件を満たすことで、相乗り出品者を100％の確率で追い出すことができます。
本記事では、Amazonで相乗り出品者を100％追い出すことができる方法について説明します。
相乗り出品者を排除できる３つの条件
以下の3つの条件を満たすことで、相乗り出品者を100％追い出すことができます。
その条件とは、
- 商標権の取得
- ロゴ付きの商品の販売
- Amazonブランド登録
です。
商標権の取得
これは必須の項目です。
Amazonは（主に外部からの圧力により）知的財産権の違反に対しては厳しい対応をしてくれます。
商標権の取得をしていると、他の出品者が自分の商品に勝手に相乗り出品をすることができないようになります。
商標とは上の画像のようなロゴのことで、これを商標登録しておくと他の人が勝手にそのロゴを勝手に使用することができなくなります。
そのため、商標を登録しておけば相乗り出品者が登録商標を勝手に使用したとみなされて出品ができなくなる、という寸法です。
ただし、ただ商標登録しただけではダメで、出品している商品と同じ群の商標登録をしておかなければないなどの注意するべきことがいくつかあります。
注意するべき点と実際に商標登録をする方法は以下の記事で詳しく説明しているので参考にしてください。
意外と簡単！Amazonで相乗り出品を防ぐために商標登録をする方法
題名にもある通り、意外と簡単にできるのでやっておいて損はないです。
ロゴ付きの商品の販売
商標権を取得するだけでなく、実際にそのロゴを使用した商品を出品する必要があります。
もし何のロゴもつけていない商品であれば相乗り出品者も商標違反にならないので、排除することができません。
また、商品のパッケージやタグなどにロゴをつけているだけでは相乗り出品を防ぐことはできないので、必ず商品本体へロゴの印字をするようにしてください。
ロゴを作成する方法については以下の記事を参考にしてください。
Amazonブランド登録
これは必須の項目ではないのですが、アマゾンブランド登録をしておくことでより確実に、そしてよりすみやかに相乗り出品者を追い出すことできます。
Amazonブランド登録には相乗り出品者の排除以外にもいくつかのメリットがあるので、登録しておいて損はないでしょう。
Amazonブランド登録のメリットとその登録方法は以下の記事を参考にしてください。
Amazonブランド登録の５つのメリットと確実に通過する申請方法
相乗り出品者を排除する方法
その① 相乗り出品者が出品する商品に自社のロゴがない場合
相乗り出品者が出品している商品にロゴがない、あるいは正しいロゴがない場合には、「相乗り出品者が出品している商品は偽物である」という立場で申請します。
Amazonセラーセントラルトップページ左下の「サポートを受ける」→「問い合わせ」へと進みます。
「Amazon出品サービス」→「ガイドライン、規約違反」→「ガイドラインおよび規約違反の報告」へと進みます。
どのような問題でお困りですか：「ガイドラインおよび規約違反の報告」を選択。
質問の内容：相乗り出品者が出品している商品が、偽物であると説明してください。ロゴがないor違っていることに加え、機能やデザイン面での相違点を説明して、明らかに正規品と違うことを証明したほうがいいでしょう。その相違によって（悪いレビューなど）実害が出ている場合はそれも加えて記載しておくといいです。場合によっては画像なども添付したほうが状況が伝えやすくていいかもしれません。
Eメール、電話番号：すぐに連絡が取れるものを記載。
これにより相乗り出品を排除することができます。Amazonが動いてくれない場合は、（Amazonは顧客重視なので）購入用アカウントから客として問い合わせる方が素早い対応をしてくれやすいです。
その② 相乗り出品者が自社のロゴを使っている場合
相乗り出品者が自社のロゴを使っている場合、商標権侵害として申し出るようにしてください。
これは例えば、他販路で販売している商品を転売される場合、製造元が勝手に商品を他の人に販売している場合、自社のロゴを使った商品を勝手に製造している場合（これはほとんどない）などが考えられます。
いずれの場合もAmazon 知的財産権の侵害を申告のページより、相乗り出品者を削除することができます。
まずは、「サインイン」ボタンを押してサインインします。
侵害申し立て
「侵害申し立て」の各項目を埋めていきます。
「あなたは権利者ですか？それとも代理人ですか？」→権利者
「侵害されたとする権利の種類」→商標権侵害-許諾を与えていない登録商標の使用
「権利侵害の詳細」→商品または商品のパッケージに私の商標が使われています。
「侵害されたとするブランド、マーク、または保護されている要素の名称」→ブランド名
「登録商標番号を入力してください」→登録商標番号
「購入した商品または商品のパッケージにあなたの商標が使用されていることを確認しましたか」→はい
「テスト購入の注文番号」→注文番号
とします。
最後に「ASINまたは製品URL」を入力し、「特定の出品者」を選択し、該当する出品者にチェックを入れます。
あなたのご連絡先
「あなたのご連絡先」の部分にも必要な情報を入力します。
問題がない場合、同意にチェックを入れて送信します。
相乗り出品されないための工夫
商標登録
何度も申し上げているように、オリジナル商品を販売する上で商標登録は必須です。
申請から許可まで多少時間はかかりますが、申請を行うこと自体は大して時間がかからないので、出来るだけ早い段階で行っておくことをおすすめします。
難しそうなイメージがありますが全然そんなことはないので、以下の記事を参考にして早めに行っておいてください。
意外と簡単！Amazonで相乗り出品を防ぐために商標登録をする方法
写真などでのロゴ付きの明示
出品ページの写真で商品にロゴがついていることを明示しておけばほとんど相乗り出品されることはないです。
ただし、出品ページ上で「商標を取得しています」や「相乗り出品できません」と記載するのは規約違反ですのでご注意ください。
そもそも真似されるような商品を作らない
相乗り出品されなくても、違うロゴを入れて違う出品ページに出品されてしまったら意味がないので、そもそも真似されるような商品を作ってしまうことが一番の問題です。
特別な技術を持っている会社以外の場合、絶対に真似されない商品を作るというのはほどんど不可能ですが、ある程度真似されにくくする、というのは可能です。
まずはアリババなどに売っている商品にそのままロゴを入れて売るのをやめるようにしましょう。これだけでも全然違います。
ほとんどの初心者や中国人セラーはAmazonで売れている商品をアリババなどで調べてそれに自社のロゴを入れて売ることしかできません。
そのステージを一歩超えて、自社でオリジナルの商品を開発できるようになるとかなり真似されにくくなります。勿論、ただオリジナルにするためだけの仕様変更は意味がないですが、新しい提案を市場にもたらすような改良はお客様にとってもメリットがあります。
お客様にメリットをもたらすことができるということは自分も利益を得られるということです。
まとめ
本記事では、相乗り出品者を排除する方法について説明しました。
現在は相乗り出品をされるということはめったになく、商品を真似されて別のページに出品されるというパターンが多いです。そのため相乗り出品を防ぐだけでは根本的な解決にはならず、一番大事なのは最後の「真似されるような商品を作らない」ということです。
もし、売れている商品をロゴを変えて別のページに出品するというような方法を行っている場合にはオリジナル商品の開発を考えた方がいいです。その方法では結局また自分も真似されるうえに進歩がありません。
オリジナルの商品を開発しても真似されてしまうこともありますが、次はどのようにすれば真似されないのかを考え、どんどん経験値が上がっていきます。ロゴを変えて別のページに出品するやり方では一時的に稼げても何の能力も身につきません。結局稼げるようにはなっていかないのです。
オリジナル商品の開発は確かに難易度は高いですが、将来性を考えればどちらがいいかは明らかだと思います。
