中国輸入OEMとは?中国輸入OEMのメリット・デメリットを説明します

中国輸入OEMは、自社で商品を企画して、中国のメーカー(工場)で製造し、それを日本で販売する手法のことです。

 

しかし、具体的に中国輸入OEMはどんな特徴があり、他のネットビジネスとはどのように違うのかまではやったことがない人には分かりにくいものですよね。

 

そこで本記事では、中国輸入OEMとは何?という所から、中国輸入OEMのメリット・デメリットまでを詳しく説明していきたいと思います。

OEMとは

そもそも中国輸入OEMの「OEM」って何なのでしょうか?

OEMとは、Original Equipment Manufacturingの略で、製造メーカーが他社ブランドの商品を製造することを指します。

簡単に言うと上の図のように、「開発・設計」と「販売」は委託者側で行い「製造」を製造メーカーに委託することをOEMといいます。

 

製造を工場などに委託することによって、製造の設備やノウハウがなくても商品を販売できるようになります。また、製造に自社の労力をかけないことで、商品の開発や販売に集中できるということも大きなメリットです。

ODMとは

OEMと似たような場面で使われる言葉として、ODMがあります。

ODMとは、Original Design Manufacturingの略で、製造メーカーが商品の開発・設計と製造までを行います。

簡単に言うと上の図のように、「開発・設計」と「製造」を製造メーカーが行い、「販売」を委託者が行うことをODMといいます。

中国輸入OEMとは

中国輸入OEMとは、自社で商品を企画して、中国のメーカー(工場)で製造し、それを日本で販売する手法のことです。

中国以外の国ではダメなのか?

中国の工場で製造するので中国輸入OEMというだけで、韓国でもタイでもバングラデシュでも、あるいは日本で作っても別に問題はありません。

 

ただ、中国はやはり世界中のブランドからOEM生産を委託されているのでノウハウや経験があり、OEM生産しやすいということは間違いないです。

 

それでも東南アジアなどの国では中国より安く作れるケースが多いですし、日本の工場だと品質が高い商品を作れる可能性が高いので、勿論中国以外の国も選択肢に入ってきます。

中国輸入OEMは個人でもできる

中国輸入OEMで独自商品を販売することは小さな会社や、あるいは個人でもできます。しかも今はネット上で誰でも店を持てるようになりました。

 

そのため、OEM×ネット販売によって数人の会社でも年商10億円を超えるようなビッグビジネスを作ることが可能です。そこまで行かなくても、1人で普通のサラリーマンの数倍のお金を稼ぐことはそう珍しいことではありません。

中国輸入OEMのメリット

メリットについて語るときは当然比較対象が必要です。ここではネットで個人(あるいは少人数)でもできる物販(物を販売するビジネス)の中で比較させていただきます。

 

アフィリエイトや投資ビジネスなどとの比較はまた別の記事で書きたいと思います。

中国輸入OEMのメリットは主に以下の5つです。

  • 利益率が高い
  • 1商材当たりの販売額が大きい
  • 長期的に稼げる
  • 資産になる
  • 収入の頭打ちが遅い

利益率が高い

まずは利益率が高いということが1つ目のメリットです。

 

利益率が低いと同じ資金で考えた時、利益額が小さくなってしまいます。逆に中国輸入OEMの場合は利益率が高いので、当然大きな金額を稼ぐことができます。

 

また、利益率が高いと想定外のことにも対応しやすくなります。商品が当初想定していた金額ではあまり売れないような場合、利益率が低いとそのまま赤字になってしまいますが、利益率が高いと値下げしても十分な利益が残るというケースも多々あります。

1商材当たりの販売額が大きい

商材当たりの利益額が小さいとたくさんの種類の商品を取り扱う必要が出てきます。そうなると当然、管理が大変ですし、不良在庫も多発してしまいます。

 

この不良在庫というのが厄介で、実際に利益が出ているように見えても不良在庫が利益を圧迫して、思ったより利益が出なかったということになりがちです。せどりや輸入転売の場合、元々利益率30%想定で仕入れをしていても、価格崩壊や不良在庫のせいで利益率が10%台になることはざらにあります。

 

一方、中国輸入OEMの場合は1商材当たりの利益額が大きく、少ない商品で大きく稼ぐことができます。少ない商品しか管理しなくていいので、管理が楽です。

 

また、きちんとした商品企画を行っていれば1商材全体で赤字が出ることもまずありません。実際、私は1商材全体で赤字になったことすら1回もありません。

 

赤字を出すことなく、1商品で30万円以上稼ぐためのリサーチ、商品企画の方法については以下の記事を参考にしてください。

中国輸入OEMで1商品30万円以上の利益をあげるための商品企画

2018年9月20日

長期的に稼げる

中国輸入OEMでしっかりと商品企画をして他社と差別化できている商品は真似されにくいです。真似されないことで、長期的に稼ぐことができます。これはとても大きなメリットです。

 

いくら短期的に稼げても、長く稼ぐことができないとまたリサーチする必要があり、いつまで経っても楽になりません。

 

売れている商品を真似し、自社ブランドのロゴを入れて売ればいいと教えている似非中国輸入OEMコンサルタントもいますが、それでは意味がないです。確実に真似されます。

 

ちゃんとした中国輸入OEMは差別化が命です。具体的な差別化の方法は以下の記事を参考にしてください。

中国輸入OEMで商品を差別化する9つの具体的な方法

2018年9月21日

資産になる

真似されにくいことに加えて、一度商品を開発するとほとんど手がかからずに稼ぎ続けてくれるので、資産になります。この資産になるというのが、中国輸入OEMの一番のメリットです。

 

勿論、一度商品を作って放っておいたらいいという訳ではなく、商品や商品ページの改善は常に行っていく必要はありますが、それでもせどりや輸入転売のように毎度リサーチする必要はなくなるので、稼ぐ効率は圧倒的にいいです。

収入の頭打ちが遅い

お金を稼ぐ時の頭打ちは、時間的な限界、体力的な限界、資金的な限界によって訪れます。せどりなどの労働収入は主に時間的な限界で、投資などの場合は主に資金的な限界で頭打ちが来ます。

 

中国輸入OEMの場合は一度作った商品はあまり手がかからないので、時間的な限界が遅いです。また、利益率が大きく、稼いだお金を再投資できるので、資金的な頭打ちも来づらいです。

中国輸入OEMのデメリット

中国輸入OEMのメリットはたくさんありますが、いいことばかりではありません。メリットがあれば当然デメリットもあります。

 

中国輸入OEMのデメリットは主に以下の3つです。

  • 難易度が高い
  • 資産回収までの時間がやや長い
  • ある程度の資金が必要

難易度が高い

中国輸入OEMは難易度が高いです。これが中国輸入OEMの1番のデメリットです。

 

私は、せどりも輸入転売もやっていたことがありますが、せどりは2か月で月収30万円、輸入転売は3か月で月収30万円を超えました。ところが中国輸入OEMの場合は、そこそこ稼げるようになるまでに1年以上かかりました。(私は1から独学で行ったので、誰かから教えてもらえばもう少し早く稼げたとは思います。)

 

この稼げるまでに時間がかかるというのが大きなネックです。ただし、それは逆に参入障壁になりうるので、悪いことばかりではありません。この大変な期間をいかに乗り切るかが重要だと思います。

資産回収までの時間がやや長い

商材単位だと、かなり多くの商品数を仕入れるので、資金回収には時間がかかります。そのため、クレジットカードで仕入れて支払い日までに資金を回収するというようなことはほぼ不可能です。

 

勿論、利益率が高く、長期的に販売できるということを考えれば大したデメリットではありませんが、クレジットカード利用を前提とした仕入れはできないということは気を付けなければなりません。

ある程度の資金が必要

自分で商品を作るためには、工場に依頼して製造してもらう必要がありますが、工場も最低ロットというものがあって、ある程度以上の量以上じゃないと作ってくれません。そのため、ある商材を1つだけ作るにしてもある程度の資金が必要です。

 

中国輸入OEMはそこそこの資金力がある人がもっと裕福になるのにはいい方法ですが、中国輸入OEMでの人生逆転は不可能です。どれだけ少なくても50万円、できれば100万円以上は資金として欲しいところです。

 

中国輸入OEMは利益率が高いので、ある程度資金があれば、商品の利益を再投資してどんどん利益を増やしていくことができます。

他の物販ビジネスとの比較

私は過去に、「せどり」、「単純輸入転売」、「代理店型輸入転売」をやっていました。それらとの比較を下の表にまとめてみました。これは私が実際にやっていた時の印象で、やり方によってはまた違ってくる部分もあると思いますので、目安程度にお考え下さい。

せどり単純輸入転売代理店型輸入転売中国輸入
利益率10-15%10-15%15-20%30%~
必要資金1万円~10万円~20万円~50万円~
不良在庫多い多い少ないほぼない
収入形態労働収入労働収入部分的に資産収入資産収入
難易度簡単簡単やや難難しい
扱う商品の種類多い多い少ない
クレジットカード使用可使用可使用できる事が多い使用不可
個人での月収の限界50万円程度100万円程度100-200万円300万円~
世間の評価嫌われる
(転売屋)
好まれる
(人の役に立つ)
好まれる
(人の役に立つ)
好まれる
(人の役に立つ)

「せどり」、「単純輸入転売」、「代理店型輸入転売」、「中国輸入OEM」のいずれも稼ぐことができます。私はその全てである程度の結果は出しました。

 

もし上記の4つで○○は稼げないと言ってる人がいるとすれば、その人の実力不足かあるいは自分の何かを売り込みたくて○○を稼げないことにしたい人なのでお気を付けください。

 

ただし、それぞれ違いがあるというのも事実です。これらの詳細についてはまた別の記事でまとめたいと思います。

まとめ

本記事では、中国輸入OEMとはどのようなものか?についてまとめました。物販初心者、あるいは中国輸入OEM初心者に向けて書きましたが、ご理解いただけたでしょうか?

 

中国輸入OEMは難易度が高いですが、その分資産を増やしていくにはかなりいい手段です。私のメルマガではブログに書いていないような、中国輸入OEMについてのより濃い情報を配信していくので、もっと情報が欲しい方は、メルマガ登録も是非どうぞ!