中国輸入でOEMをする際には、必ずサンプルを取る必要がありますが、ただサンプルを取ったらいいわけではなく、気を付けなければいけない点がいくつかあります。
本記事では中国輸入でサンプルを取る際にチェックするべき項目について説明します。
商品の見た目
ネットで商品を販売する上で非常に重要なのが商品の見た目です。
いくら商品が機能的であってもネットで購入する場合はそれが分からないので、必ず見栄えの良い商品を販売する必要があります。見栄えのよい商品を作ってきた工場を優先して採用するべきです。
商品ページを作る上で写真を加工してよく見せることは勿論するべきですが、あまりにも実物との剥離が大きくなってしまいレビューが悪くなってしまいますし、返品も増えてしまいます。そのため商品を作る時点で見栄えのよい商品を作るということが不可欠になります。
サンプルを比較する上でも見た目のよさは優先度が高いです。
細部まで作りこまれているか
見た目も大事ですが、一番重要なのは商品の品質です。(見た目よりも中身というのは人と同じですね。)
特に細部まで注意して確認するべきです。一見悪くないように見えても裁縫が甘いなど細かい部分ができていない工場には量産の依頼をするべきではないです。
サンプルは気を付けて作るはずなので、その時点で品質が低いのに量産の時には品質がいいということはあり得ないと考えるべきです。
勿論、サンプルの品質がよければ必ず量産の際の品質もよいということにはなりませんが、サンプルの時点で品質の低いものの大半は取り除くことはできます。
商品の使用感
サンプルが届いたら実際に使用して使用感を確認するべきです。実際に使用してみないとわからないことがあります。
勿論、長く使用しないとわからないこともあるので、そういう点は確認できないのですが、商品を販売し始めてからも商品を改善していくことはできます。
初めの段階では軽く使用してみて気になるところを確認し、仕様を変更するか、別の工場で作るのかを決定するようにしてください。
商品の匂い
中国の工場で作った商品は、見た目が問題なくても匂いが気になるケースが非常に多いです。
匂いが臭いというのはAmazonのレビューでも書かれることが多いので注意が必要です。
匂いが気になる場合は別の素材で作ってもらうか、または別の工場で作るべきです。
また、はじめは匂いがあっても後々気にならなくなるような場合は、商品販売ページや仕様書などに記入するようにしてください。
自分が希望した改善ができているか
商品を販売するうえで重要なのが商品の差別化です。実際に自分が希望した商品の改良ができているかを必ず確認するようにします。
また、Amazonで既に販売している商品も購入しておいて実際に差別化できているか比較して調べた方がよいでしょう。
商品を企画する段階でどのような商品を開発すれば売れるかということはだいたいわかると思うので、自分が望むような商品を開発できる工場を見つけることができれば容易に利益を上げていくことができるようになります。
サンプルを作る速さ
質の高い工場の条件として分かりやすいのは仕事の速さです。
これは有能な人の条件も同じなのですが、できる人は仕事が速いです。
よく売れている工場は忙しくて遅くなると思うかもしれませんがむしろ逆で、たいていサンプルを作るのが遅いところは品質も低いです。
そのため、サンプルを作る際にはいくつかの工場のものをまとめて日本に送りますが、遅いものはその時点で除外してしてしまって構いません。
ビジネスはスピード感が大事なので、仕事が遅いところは排除してしまいましょう。
対応の丁寧さ
対応の丁寧さも工場を選ぶ上では重要です。
商品を改良する際にどこの部分をどのように変更するかなどをよく確認してから作ってくれる工場はよい工場である可能性が高いです。逆によくない工場は勝手に適当な商品を作ってきます。
また上の項目と似ていますが、対応が早い工場は信頼できる可能性が高いです。
迅速かつ丁寧な対応をしてくれる工場を選ぶようにしましょう。
まとめ
中国の工場でサンプルを作成する際に気を付けるべき項目についてまとめました。
これらの項目を全て考慮し、総合的に見て一番適切な工場に量産の依頼をするようにしてください。
サンプルの段階では全てのことは分かりませんが、入念にチェックすることで事前のリスクを減らすことはできます。
よい工場を選ぶ上で参考になれば幸いです。