中国輸入OEMで売り上げの大きい商品を開発するためには参入するカテゴリについて考える必要があります。
私は中国輸入OEMを始めた当初は、自分の興味がある商品や自分が詳しい商品を扱っていましたが、参入する市場についてあまり意識していなかったためにあまり大きな利益が上がりませんでした。
どのような市場に参入するか、ということはどのような商品を開発するか、ということと同じぐらい大事です。
この記事では市場をリサーチし、市場規模の大きいカテゴリを見つける方法を説明します。
市場をリサーチするメリット
市場規模が大きく売り上げが立ちやすいカテゴリが分かる
まず第一に市場を調査することでどの市場が大きく、参入すると旨味が大きいのかということを調べることができます。
市場規模が小さいカテゴリに参入してしまうとどんなに質の高い、成約率が高い商品を開発しても、分母が少ないためにあまり売り上げが立たない、ということになってしまいます。
まずは市場規模の大きいカテゴリを見つけ、それから参入していくか検討するようにしてください。
その市場にある商品を同時に調べることができる
市場単位で調べていくことで、その市場にはどのような商品があるのか、どのような商品が売れているのか、ということを同時に調べることができます。
この分析は非常に大事で、商品企画の段階になって、自分はどのような商品を作るのか、どのように他社と差別化するのかをリサーチの段階から考えることができます。
「この商品売れているから販売したいな」→「どうやって差別化しようかな」の順番では行き当たりばったりになってしまい良い商品を作ることができません。
先に市場を分析することで、「この市場は売り上げが大きいけど他社が提供できていないニーズが存在するぞ」とか「大きい市場だけど参入した際に脅威になる強いセラーがいないぞ」というように、計画的にマーケティング戦略を立てることができます。
横展開しやすい
市場を分析してから参入することで、1商品販売を始めた後でも更に商品を投下し、横展開していきやすいです。
市場を分析して売り上げが大きく、競合が大したことないという事が分かると、そこにあるニーズを満たしていくことだけを考えればよいです。
そのため余計なリサーチをする時間を省くことができ、あまり時間をかけずに利益がでる商品を作り続けることができるようになります。
市場をリサーチする方法
市場規模を調べるために
市場規模の調査のために、Amazon売れ筋ランキングを使用します。
ある市場の市場規模を調べたいときは、末端カテゴリを調べていきます。
下の画像では大カテゴリが「ホビー」、中カテゴリが「ラジコン」、末端カテゴリが「ドローン・マルチコプター」です。
以下では、このようなAmazon内のカテゴリのことはそのまま「カテゴリ」と呼び、「ドローン」、「グリースペイント」などのより細かい分類については、「ジャンル」と呼ぶことにします。
市場規模が大きいジャンル
そのジャンルの複数の商品が売れている商品なのかどうかを調べます。
ランキング1位の商品は大カテゴリのホビーで13位、7位の商品でもホビーで151位です。
このように、よく売れている商品が複数あるようなジャンルの商品は市場規模が大きいと言えます。
従って、ドローンはかなり売れているジャンルの商品であることが分かります。
あるカテゴリに初めて参入する場合は、カテゴリの順位と販売個数との対応関係が分からないと思いますので、その都度調べる必要があります。
販売個数について調べる方法は以下の記事を参考にしてください。
Amazonで販売している競合他社の商品の売り上げを丸裸にする7つの方法
実際に市場規模が大きいカテゴリだと分かったとしても参入するかどうかはまた別の話です。
どのようなカテゴリに参入するべきかは以下の記事を参考にしてください。
ドローンというジャンルについてですが、1位の商品は怪しい日本語、怪しい評価(120件のうち98%がよい評価)など弱点があります。
しかし、電気製品なので専門知識がなければ差別化が難しく、また電波を扱う商品なので技適マークを取得する必要があります。
市場規模が大きく旨味があるジャンルなので、専門知識などの自社のリソースがある場合は参入してもよいでしょう。
市場規模が分からないジャンル
末端カテゴリの「コスプレ小物・小道具」を見ていきましょう。
「コスプレ小物・小道具」のランキング1位の商品である「グリースペイント」を調査します。
この「グリースペイント」はホビーランキングで26位とこちらもよく売れています。
下の画像により、このカテゴリはウィッグやウィッグオイル、ウィッグネットが上位に来ていることが分かります。
しかし、「グリースペイント」はランキングだと1位の商品くらいだという事が分かります。
このように特定の商品だけ売れているというケースは例え1位の商品がよく売れていてもそのジャンルの市場規模が大きいとは限りません。
メーカー自体に価値があるという場合などの場合はこのようなことになります。
上位の1商品だけがよく売れているというようなジャンルはできるだけ参入しないことをおすすめします。
ただし、楽天やヤフーなどの他サイトなどでそのジャンルの市場規模が大きいと判断できる場合は参入することができます。
この場合はむしろ競合が少なく、販売するうえでは絶好の穴場です。
上の「グリースペイント」の商品は12人の出品者がいる相乗り商品であり、なおかつ写真が1枚しかないのでそんなに強いページとは言えません。
もしこの市場自体が大きいと判断するための材料が揃えば参入してもいいと思います。
まとめ
以上、市場規模が大きいジャンルを調べる方法についての記事でした。
まとめると、
- 複数の商品が売れているジャンルは市場が大きいジャンルである
- 1つの商品だけが上位の場合も他の情報により市場が大きいと判断できる場合がある
ということになります。
参入する市場の大きさは、稼げる商品を作るための非常に重要な要素です。
ただし、いくら市場が大きくても、商品を差別化しないとその市場で売り上げを確保することはできません。
商品を差別化する方法については以下の記事を参考にしてください。